これからの青年会を考える TALK.1(あらきとうりよう 271号)

〜特集・TALK.1〜

これからの青年会を考える

(あらきとうりよう 271号より転載)

 

【メンバー】

青年会本部委員長(以下、委員長)

修練部長

地域活動部長(以下、地活部長)

司会:出版部長(以下、司会)
 

あらきとうりよう

 

本質的な活動

司会
 
司会

創立100周年活動が始まって二年が経ちました。現状をどのように見ておられますか?

委員長
委員長

とても良い流れだと思います。

修練部長
修練部長

「日々の陽気ぐらしの実践」「胸から胸へのにをいがけ」は、実のある活動になっていると思います。これまでの青年会活動は、どちらかと言えば、どれだけ人を集めるか、いかに動いてもらうかをマネジメントするものでした。それが今回の打ち出しによって、陽気ぐらしとは何なのか、自分はできているのかを考え、実践する中に味わった信仰の喜びを、相手に伝えていくという内面的なものにシフトしました。これはとてもいいことだと思います。

地活部長
地活部長

私はちょっと違和感があります。会活動という観点で考えたとき、100周年に向けての取り組みは活動化しにくい部分がありますから、「青年会活動として、本当にこれでいいのかな?」という疑問を抱いてしまうのです。一方で、「そうじゃない」と言って葛藤する自分もいます。なぜなら、お道の未来を考えたとき、活動化して目に見える形を追い続けるよりも、たとえ形としては見えにくくても信仰の内面や本質に迫る動きが必要だとも考えるからです。

司会
 
司会

100周年活動は、どういった経緯から生まれたのでしょうか?

委員長
委員長

これまでの青年会は、徹底的に「数」にこだわってきました。教祖百三十年祭に向けての活動では、本部総会、ひのきしん隊、全分会布教推進週間など、各分会にそれぞれ目標数を定めて取り組んでもらいました。しかし、総会の参加者数は年年減少していたこともあり、それまでのやり方に限界を感じるような声もありました。
こうした事態を受けて、前期中山委員会では、それまでの青年会活動から大きく舵を切り、内面の方向に進めていくことを判断したのです。
つまり、この活動に行き着いたのは、これまでの積み重ねがあってこそです。だから、先輩方のおかげで今の私たちがあるのだと言えます。とても感謝しています。

地活部長
地活部長

まさにアップデートですね。私たちがいきなり言い出したわけではなくて、これまでのやり方を突き詰めてきた結果として方向転換したわけですから。

司会
 
司会

しかし、分会の中にはまだ、戸惑っているというところも少なくないのが実情です。その部分は、どう思われますか?

修練部長
修練部長

私は前期のメンバーでしたが、当時からこの活動について危惧する部分もありました。なぜなら今までの活動とは違って、おたすけの現場に直面することになるからです。具体的に言えば、もし「夫婦仲良く」できない人が現れたときに、どのように導いたら良いかという課題が出てきます。その方にお話を取り次いで、導かせてもらうことはまさにおたすけです。それがスタートと同時に生まれるのです。
つまり、熱心な人も、信仰の浅い会員さんも、みんなおたすけができるようにならなければいけないわけで、現実にできるのだろうかと不安だったんです。若くて未熟な私たちだからこその、「活動という“形”をつくって、みんなで頑張ろう」ということができなくなってしまう。青年会は、良くも悪くも、そういう未熟な者の集まりがいいと思っていましたからね。
ところが今、100周年活動に取り組む中で、それぞれがおたすけを勉強されているように感じます。こうした現状を見たとき、こういう形も新たな青年会活動なのかと思っています。

地活部長
地活部長

たとえ分会側が戸惑っていても、全てお膳立てしないことも必要だと私は思います。青年会本部としても、その点に留意しなければいけないでしょうね。ついつい活動化したり、分かりやすい取り組みを打ち出そうとしてしまいがちですが、今後は、一人ひとりの会員さんに考えてもらえるような環境をつくることが大事だと思います。

修練部長
修練部長

今までの活動をオセロに例えると、黒い石を全て白に変えるというものでした。しかし前期の委員会で、白や黒の人がいたりグレーの人がいてもいいのではないか、という話になったんです。今までは、布教を得意とする人はもちろん、信仰の浅い会員さんにもチラシを一枚ポストに入れてもらう、みんなで神名流しをするという一律型の活動が多かった。今は、求める人にどんどん動いてもらえる環境にしたほうがいいということですね。

委員長
委員長

青年会に求められるのは、やはり自発性です。青年会本部から「こうしなさい」と言うのではなくて、自分から求めて動き出さなければいけないと思います。そういう意味では今、本質的な活動になってきているのではないでしょうか。

地活部長
地活部長

これは私の想像ですが、百年前の青年たちは、「みんなで足並み揃えて、一緒に活動しよう」というよりも、純粋に「自分の信仰を深めたい」という一念から、熱い思いをもって活動していたのではないでしょうか。

修練部長
修練部長

今までは態勢を整えて、みんなが同じように取り組める方法で動いてもらって、集計を取る、というマネジメントの時代でした。しかし、現実を見ると、私たちがマネジメントする人自体が少なくなってきているわけですから、今の方向性に転換しているのも自然な流れだと思います。

委員長
委員長

私は「百人の一歩より、一人の百歩」だと思うんです。一人が百歩歩いたら、周りに三歩、四歩と歩み出す人が出てくる。足並み揃えてみんなで一歩踏み出そうとすると、先頭で引っ張る人が疲れるだけで終わってしまうんです。

地活部長
地活部長

そこに感動は生まれませんよね。

委員長
委員長

おはなし会がいい例です。実は、100周年活動とセットで打ち出したかったのですが、それは教会長さんの役割ではないかという認識もあったので、あえて出しませんでした。ところが、最前線の会員たちがおはなし会を始めたことから、あちこちに派生して、今いろんな人が取り組んでおられます。結果的に、自然発生的に動き出している。こういう動きがいいと思います。

修練部長
修練部長

自分で学び、どんどん自分から主体的に動き始めることが大切なんです。よく、「おはなし会は打ち出さないんですか?」と聞かれますが、打ち出すには、全会員に動いてもらえるよう活動化しなければいけません。そうなれば、やり方も意味合いも限定されてしまうため、結果的に個人の主体性が奪われ、どんどん良くない方向にいってしまうでしょう。

 

 
 

主体性を育む

 

司会
 
司会

一律に活動を打ち出さないのであれば、今後の青年会本部の役割はどうなっていくのでしょうか?

修練部長
修練部長

こういう主体的な動きが生まれている現状に合わせて、青年会本部の役割も改める必要があると思います。
ただし、何もしないで各分会に任せておけばいいというわけではありません。広い視野をもって考えてもらえるようにもっていかなくては、何も生まれないと思います。それは、自主的なスイッチを入れて取り組んでもらえるものを提供していくことです。今の活動でいえば、「仕合わせパーティー」や「働くようぼくの集い」、「webセミナー」といったものです。

地活部長
地活部長

そういうものは絶対に必要ですね。これからの青年会本部は、「右へならえ」ではなくて、いろんなやり方を提示していく。会員さん方が自ら考えることができるよう、いろんな選択肢を用意したり、専門性の高い情報を提供したり、他分会の取り組みを紹介したりしていく。分会と分会、人と人を繋げることが、青年会本部のこれからの一番主な役割になっていくと思います。

修練部長
修練部長

イメージとしては、オンラインサロンのような感じですね。青年会本部に繋がって、いい情報をもらえたり、シェアすることができる。

 
 

 

新しい人を教会に

 

司会
 
司会
 

100周年活動の目玉といえば初参拝ですが、この活動は、どういう経緯で生まれたのでしょうか?

委員長
委員長

初参拝は、思い付きから打ち出した活動ではありません。私たちは100周年活動を考える中で、教勢が伸びている教会へ視察に出向き、勉強を重ねました。その結果、どの教会にも共通していたのは、新しい人の出入りがあることです。それに気付き、初参拝に結び付いたのです。だから、この活動には明確な根拠があります。

修練部長
修練部長

初参拝は、会活動のアップデートですね。今までは、単にポストにチラシを入れるとか、どれだけの軒数を廻れたとか、どのぐらいの人数で活動できたのかという、活動自体が目的になっていました。そこから「おたすけに繋げよう」という方向性に変えたのです。これは、今までの活動からいえば一段階進んでいると思います。
また、アプリを配信したことで、にをいがけの常時化を促せているように感じます。以前は、年に一度、強調週間を設けて集計を取り、報告書を提出するというものでした。しかしアプリが手元にある今、いつでもどこでも誰でもすぐに報告できるので、チャンスがあれば参拝にお誘いしようという機運が生まれていると思うんです。

委員長
委員長

これは、知人が初参拝してくれたときの話です。いろんな思いや境遇が重なってのことですが、神殿で参拝した後、「たすかった」と言って涙されたことがありました。
他にも、先日にをいがけをしていると、たまたま奥さんが、がんの手術をした直後だという人に出会い、初参拝を勧めたところ、快く受けてくださいました。手術が成功したこともあって、神様のもとに案内したときには、とても喜んでくださいました。こうした機会に巡り合うと、嬉しい気持ちになりますね。

地活部長
地活部長

いいですね。初参拝は、相手のリアクションを見られることが大きいと思います。それが自然と自分の喜びにもなりますから。「ポストにチラシを一枚入れましょう」では、相手のリアクションを見ることができませんからね。

修練部長
修練部長

初参拝にお連れする場所が、教会や布教所、教務支庁など、たくさんあるのはいいことだと思います。教会や布教所に新しい人が来られれば、直接的な拠点の活性化に繋がり、またリフレッシュにもなります。自分の拠点に来ていただいたとき、どうおもてなしをして、どんな話を取り次ぎ、どのように導かせていただくのか、拠点として何が提供できるのかが求められてきますからね。

 

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